素人が 漫才・コント を書いてみた

大学に入って初めて「お笑い」に触れました。正直こんなに面白いコンテンツがあると思ってなかったので自分でもネタを書いてみたいと思い、このブログをはじめました。もしよければ呼んでいってください。

【自作コント】 2対1 【東京03風】 #1

本編

(3人の男たちがテーブルを囲うように椅子に座っている)

A「俺たちがいま進めているプロジェクトの第4回目ミーティングを始める。毎度言っているかもしれないが、今回のプロジェクトの成果次第で我々同期3人の会社での立場が大きく変わると思っていてほしい。それじゃぁ早速だが、前回頼んでいた資料はまとめて持ってきてくれたか?」

B「まだ多少修正は必要だけど一応ここに」(テーブルの上に出す。)

C「・・・」

A「俺の資料も完ぺきなわけじゃないからあとでお互いの資料に目を通して意見し会おう。」

C「・・・」

A「C、お前も早く出せよ。」

C「・・・やってない。」(下を向きながら)

A「はッ?」(聞き返す感じ)

C「・・・やってきてない」(下を向きながら)

A「はっ!?なんでやって来てないんだよ。社会人(大人)だろ!??言われたことくらいやって来いよ!!!」(A立ち上がる)

B「まぁまぁAもそこまで言わなくても。」(BもAをとめるように立ち上がる)

A「じゃあ聞くけど今回までの4回のミーティングの中で俺は何回課題(タスク)を出した?」

B「今回ので3回目だけど」

A「じゃあそのうちこいつが何回課題をやってこなかった?」

B「……3回」

A「全部じゃねーか!!ある意味皆勤賞だよ!!」

C「へへっ」(テレ感だしながら)

A「へへっじゃねぇよ!!」

A「お前ずっとへらへらしてんな。もう今日はマジで言う。」

B「まぁまぁCだって他の仕事で手が回らなかったのかもしれないし。」

A「他の仕事があるのは俺たちだって一緒だろ!!それでも仕事のちょっとした合間やプライベートの時間削ってこうやって資料だってまとめてきたんじゃないか!」(資料を机にたたきつける)

B「そうかもしれないけどプライベートが忙しかった可能性だってあるじゃない。」(Cうなずく)

A「だとしても、資料作って来るくらいできるだろ!!」

 

C「あの~俺が言うのもなんだけど、二人とも俺のために争わないでほしい」

A「ほんとになんだな。マジムカつくなお前。」

B「だからあんまり強い言い方はやめたげろよ」

A「やめたげろって、こいつはガキかよ!」(Cを指さしながら)

B「そうじゃないけど…かわいそうじゃん。」

 

C「Bやさしい」(独り言のようにぼそっと)

A「は?お前今ガキ扱いされてんだぞ?」

B「ガキ扱いしたつもりはないよ。ただCにはCにあった諭し方があるんだって!!」

A「なんで同期なのにそんな気を使わないといけないんだよ!!」

B「そうしないとかわいそうじゃん!!」

C「B“は”優しいなぁ!!!」

A「お前それどういう事だよ。俺が優しくないって言いたいのか!!!」

B「まぁまぁまぁ。いったん落ち着こ。」

A「なんなんだよマジで(独り言)。なんなんだよ!!

B「急に大声出してどうした?」

A「キレてんだよ!!見て分かれよ!!(大声)」

 

A「だいたいお前もなんなんだよ」(Bを見ながら)

B「えっ?俺?」

A「なんで怒んないんだよ!!どう考えたってあいつが悪いだろうが!!」(Cを指さしながら)

B「まぁそうなんだけど…」

A「じゃあお前からも言えよ!!」

B「…さっきAはこのプロジェクトが大事だって言ってたじゃん。」

A「なんだよ今更。当たり前だろ!!このプロジェクトが上に認められたら俺たちの昇進は決まったようなもんなんだよ!!それくらい大事なプロジェクトなんだよ今回のは。」

B「……それなんだけど実は俺たちAほど昇進とかに興味ないんだよね。」

A「は?」

B「だから大事なプロジェクトっていわれてもピンとこないんだよね」

A「…」

B「Cと俺よく仕事終わりに飲みに行くんだけどAにはついていけないって話よくするんだよね。一人だけ熱量が違うというか…」

A「…」

A「は?なに?じゃあ俺だけがこのプロジェクトに前向きだったってこと?」

B「…そうなるな」

A「お前らはいやいやプロジェクトに参加してたってこと?」

B「そうなるな」

A「じゃあ俺一人空回りしてたってこと?」

C「そうなるな」

A「お前はだまってろよ!!」(Cを椅子から押して転ばす)

B「ちょっと!!」

C「でも実際!!…実際そうなんだよ。」(C立ち上がる)

C「正直二人ともお前にはついていけなんだよ。…でもな、全然気にする必要とかないから。だってお前のその情熱的な感じ、嫌いじゃないぜ。」(Aの右肩に手を置く。)

B「そうだよ。俺もお前のその感じ、嫌いじゃないよ。」(Bの左肩に手を置く。)

 

一拍間を置く

 

A「え?俺今慰められてる?」

BとCはAを無言でみつめる。

A「俺が悪いの?」

BとCはAを無言でみつめる。

A「課題やって来てないやつが二人側で、真面目に今日までいろいろやってきた俺が一人側…」

BとCはAを無言でみつめる。

A「…なんかしゃべれよぉぉぉ!!!」(肩の手を払う)

BとCはAを無言でみつめる。

A「なんなんだよ…もういい!!プロジェクトもお前ら二人でやれよ!!俺は抜ける!!」(Aが荷物をまとめて退出)

 

~~~A退出後ちょっとした沈黙~~~

 

C「いや~助かったよB」

C「正直お前がいなかったら大変だったよ」

B「別に気にしなくてもいいよ」

C「にしても見た?あのAの顔」(笑いながら)

C「「え?俺が悪いの?」…だってよ。ちょーウケル」

B「…ところでさぁ。」(真顔)

C「ん?どうした?」(笑ってる余韻を残いながら)

B「なんでお前課題やってないの?」

C「…へっ?」

B「さっきはAがあんまり強く言うから止めに入ったけどどう考えてもこの状況はおかしいよね?いやだってさ、ほぼ毎日Cと飲みに行ってる俺はこうして資料を作って持ってきてるわけじゃない。なのにお前ができてないのはおかしいと思わない?だいたいCが飲みに誘ってくるから資料作りも終わってると思って付き合ってあげてたのになんで終わらせてないのに飲みに誘ってきてるの?それに見てる感じじゃ普段の仕事も休み休みやってるように見えるけど、あの時間をなくせば資料の一つや二つ出来たんじゃないの?それとAがこのプロジェクトから抜けたってことはその分俺たちの仕事量も増えるわけだけどその辺のことも分かってる?さらにいうなら…」

C「ごめんA~戻ってきてぇ!!」

 

あとがき

どうでしたか?

実は今回これを書こうと思ったのには理由があって、リアルでこれと同じようなことが起きて「あっ、東京03のネタでありそう」となったのがきっかけでした。

リアルからインスパイアさえただけあって意外と書きやすかったですw

ちなみに私はAの立場でした。さすがにこんなに怒ってないですがw

それでは今回はこの辺で。